経済特区は日本を救えるか? | この国を想う

経済特区は日本を救えるか?

経済特区は日本を救えるか?

 

先日、ある番組で竹中大臣が出演していました。
日本でもっとも受けたい授業 という番組だったと思います。

テーマはもちろん経済
竹中氏 いわく プロジェクトXのように 日本人ひとりひとりが頑張れば日本はよくなる。
という主張にたいし
ゲストの高田万由子が、でも 今ほしいものは、ほとんど買ってしまって物があふれてますよね。
と質問
私  ナイス質問 供給過剰時代には、個々で努力しても全体は良くならないというのが私の主張です。

竹中大臣
ラーメン屋さんでも、おいしいラーメンを作るところは、行列になっています。
誰だって、おいしいものを食べたいし、おいしい情報を探しています。
今、政府は経済特区を作り 部分的では、あるが 従来の規制を緩和しています。

その成果のひとつを紹介すると、山梨では、ワインが作られるようになった。
ぶどう畑は従来 農家の個人経営しか認められなかったが、どうしてもコストが高くなる。
規制を緩和することにより、法人が農地を運営し 安いぶどうを作り競争力あるワインが生産できるようになりました。


竹中大臣の発言はもっともらしく、多くの方は納得したと思われます。
ほとんどの視聴者は 専門的経済知識もなく、また経済をミクロ的に話すほうが理解が得られやすい事もあります。

今回のテーマが 私のブログの主張の中心になります。

私の主張
給料をもらった時の使い道についてですが、
普通は 最初に家賃 借金 子供の教育費などの 削ることのできないものから払っていきます。
次に、食費、交際費 というふうに 自由裁量の効くもの 選択の余地があるものを払っていきます。

今 あなたの おこずかいが3万円だとしたら、それは、必要経費を払った残額のはずです。
なにかに贅沢をすれば、なにかを削るという事は誰もが経験しています。

仮に 非常においしいラーメンやワインがあったとしましょう。
それを買った場合は 他のものを買っていないのです。
居酒屋の最大のライバルは携帯電話なのです。 携帯使いすぎると、若者は居酒屋に行かなくなります。

つまり経済特区や 企業努力で すばらしい生産・サービスが開発されても
それは、他の誰かの売上を奪うことになっています。結果 日本全体の生産(消費)は増えないのです。
例えば
阪神が優勝したら経済効果が100億ある。とか
ことしは夏が暑くて ビールやクーラーがよく売れた。景気は良くなった。
新札が発行されて、両替機の経済効果がある。
は全部ウソです。

夏が暑くて 景気がよくなるのだったら、ゴキブリをたくさん生産し
バラまけば、殺虫剤が良く売れて 経済効果があることになります。

月々のこずかいを国家レベルで増やすしかないのです。