中国進出について | この国を想う

中国進出について

中国進出について

日本の進むべき道
過去の歴史から学べば、大陸の奥地の進出は ことごとく失敗しています。
ヒットラーもナポレオンもロシア進出の失敗が原因で 本国までガタがきました。
秀吉も朝鮮出兵に失敗し、体制崩壊の遠因になりました。
昭和のはじめころ日本軍による満州進出も、理念はすばらしいものもありましたが、最後は失敗しました。

進出の動機が、高尚なものであり(日本と進出国が共に幸せになる。)
かつ、その地域の国民に歓迎を受けるものでなければ 進出すべきでないというのが歴史の教えです。

仮に進出しても 港までにする。昔のカルタゴのように 交易だけの目的に留めるべきである。
と私は結論します。

ところが、進出の現場は そんなきれい事ではありません。
進出には、領土的野心・市場的野心があります。 人間には欲がりますから当然です。
ナイチンゲールのような心で企業や軍隊が その国へ進出するなど ほぼありえません。

今、多くの日本企業が中国に進出しています。
ボランティアで進出しているのではなく、安い労働力を利用しよう
販売をしよう というのが目的であります。

進出は たのまれて善意の気持ちで進出したのではなく、進出しないと生き残れないから進出しています。
例えば、ブルトーザー とか織機とかは、日本ではもう あまり売れません。
日本のメーカーは、市場を日本だけにすると 自分が死んでしまうのです。

マクロ的には、日本の失業者を海外需要で吸収させている

ここに日本のアキレス腱がります。 大陸に腰までどっぷり使っています。

今 私が危惧していることがあります。中国株は、今暴落しています。

ここで止まるのか、もっと暴落するのか 注目です。
 株には、予言能力があります。
たぶんですが、中国国営企業の不祥事が表にでる とか 体制がおかしくなるとか
債権が回収できないとか なんらかの事件が表にでることだろうと予想されます。
中国はもともとリスキーな国ですから話題には事かきません

それで問題なのは、日本にとって 中国イベントは、ざまあ見ろ で済まなくなることです。
最悪は 進出の総撤退です。
たくさんの復員が日本に帰ってきます。

事件が起きないと 日本国民は目がさめません。
しかしその時こそ、災いを転じて福にすべき時です。

今 日本の急務の課題は 大陸に進出しなくても 国内だけで 需要がたくさんあり
人不足である といった経済体制を作ることです。
手本は昭和40年ころの日本経済です。

キャバレーも満員 タクシーも順番まち 個人商店も忙しい 
お互いが客になりっこし経済が発展する といった状況です。

そのためには、21世紀型の公共投資をバンバン創造し 失業者を吸収する 政策が急がれます。

東京湾に巨大なひょっこりひょうたん島を作るなんてのはどうでしょうか?
財源は 政府が紙幣を印刷すれば済みます。