この国を想う -6ページ目
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豊作貧乏の日本

日本経済の問題点を一言で申し上げれば、豊作貧乏であります。

これで、ほとんどの経済諸事情が説明できます。

客を待つタクシーの行列や工場の低い稼働率がその症状であります。
供給側に余力があり余り遊んでいる状況です。情報革命・資金運用難が伴う歴史的豊作貧乏であります。
通常は、作ったもの(あるいはサービス)は、作った分だけ、少なくとも原価以上で消化されました。
ところが、生産技術が優秀な我が日本 物つくりは お家芸でありますが、時に優秀さにまかせ、あくなき改善をつみかさねて今日の状況であります。

自国民が消費する以上の生産の供給体制が出来上がってしまいました。

オーバーストアーであります。オーバーバンクでありオーバーホテルでありオーバータクシー・オーバーキャバクラ・オーバー居酒屋・・なのであります。
売り手弱気の値下げモードが続きます。
あいかわらず活路は、輸出だのみで 上顧客のアメリカには 「つけ」がたまってきました。 つけ と言うのは米国債で 紙切れ になるかもしれないという意味です。 

このような状況の時は供給側をいじくっても何の問題解決になりません。かかるに今 国 特に 竹中大臣が提示している処方箋は 供給側の縮小です。
豊作貧乏下では、すばらしいホテルも空室が多くなり、不良債権になってしまいます。 内需拡大によりホテルに客が来るような政策をとるべき所、ホテルを縮小し安値で売却する政策をとっています。ホテルの規模を小さくすれば、ホテルは黒字になるかもしれません。しかし失業者もでます。ホテルの経営者ならば、リストラを考えるのはは理解できます。国の経済を考えるとき、ホテルがリストラで黒字になるというメリットと失業者が増えるというデメリットの両方を足してどうだと判断すべきです。

本来ならば、つぶれそうなホテルを、なんとか生き延びてもらい失業者をださないことが国の国策であるべきなのです。
かかるにまったく逆の政策をとっています。なんたるミスリード・笑い話・稚拙は
日本の不幸であります。 

リストラは、失業手当や失業者の所得減、精神的ダメージを考えると国全体ではマイナスになるのは明白です。国としては新しい雇用を創出し、失業率が減る政策をとるべき所を 今まで10人でやっていた仕事をひまになったから7人でやるように誘導しています。残った3人は死ねということに等しいものになります。

国民総生産は、需要と供給の円が重なった部分であるとしたら、縮小均衡が今の国策であります。 需要の和を拡大することが、問題解決策であります。内需拡大で国民がよく働き よく消費すれば ホテルもタクシーもスナックもたちどころに黒字になります。
しかし、現状は、賃金カットか、派遣社員化で賃金は低くおさえられ、国民の多くは節約モードです。勝ち組み上場企業の賃金や業績はそれ以外の多くの国民の景気感覚とまったく乖離したものになっています。

私には、起死回生の妙案があります。
妙案の特徴は環境を破壊しません。民業も圧迫しません。失業者がなくなります。 これにより、犯罪や自殺が減少します。健康になり医療費も少なくなります。国家にとって将来的な防犯・医療コストの削減になります。場所は経済的に不振な地方や過疎地で実行できます。新たな箱物を作る訳ではありません、不正・不公平感・無用な維持費がでません。官や政治家が介入する余地は少ない。

その妙案とは!!!

失業者を集めて 大きな穴を掘り 翌日は埋める これを繰り返す。財源は国が日当としてお金を余分に印刷するだけです。戦争中には、軍票というお金が発行されていました。国がやればニセ札ではなくなります。 過去の歴史を見ると、豊作貧乏の解決は戦争です。 戦争よりましでしょ
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